
今回はジブリ映画「猫の恩返し」に関する都市伝説や裏設定をご紹介したいと思います。
こんな人に読んで欲しい
- 「猫の恩返し」の都市伝説って?
- 「猫の恩返し」は「耳をすませば」の続編?
- 「平成狸合戦ぽんぽこ」とリンクしている?

今回はそんな「猫の恩返し」の都市伝説について調べてみた結果を紹介していきたいと思います!
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「猫の恩返し」は「耳をすませば」の続編?
「猫の恩返し」と月島雫に関する都市伝説
- 「猫の恩返し」は月島雫の脳内再生物語
- 「猫の恩返し」は月島雫が書いた物語
月島雫(つきしましずく)はジブリ映画「耳をすませば」の主人公です。
なぜこのような都市伝説があるかと言うと、実は「猫の恩返し」と「耳をすませば」には同じ猫のキャラクターが登場するからです。
それがこのバロンと恋人のルイーゼ。
恋人ルイーゼの方はあまり知らない人が多いかもしれませんが、ちゃんと猫の事務所に肖像画が飾られています。

© 1995 柊あおい/集英社・Studio Ghibli・NH / 映画「耳をすませば」より

© 2002 猫乃手堂・Studio Ghibli・NDHMT / 映画「猫の恩返し」より
それからこのムタさんも両作品に登場します。

© 1995 柊あおい/集英社・Studio Ghibli・NH / 映画「耳をすませば」より

© 2002 猫乃手堂・Studio Ghibli・NDHMT / 映画「猫の恩返し」より
「耳をすませば」で雫を地球屋へと導いた猫は作中で色々な呼び方がされていて、お玉、ムタ、ムーンなどと呼ばれています。
そして「猫の恩返し」のムタさんは本名ルナルド・ムーンであることから同じ猫である可能性が非常に高いです。
(ちなみにムタさんの名前の由来はプロレスラーのグレート・ムタという人物。)

どちらの猫も主人公を重要な場所へと導くという点でも同じ設定です。
これらの猫がどちらの作品にも登場することから、「猫の恩返し」と「耳をすませば」は何か関係があるのでは?という都市伝説が生まれたわけです。
結論から言うと、「猫の恩返し」は「耳をすませば」の月島雫が書いた物語であり、上記の都市伝説は真実です。
「耳をすませば」の原作者は柊あおいさん。
そして「猫の恩返し」の原作「バロン 猫の男爵」の作者も柊あおいさん。

「猫の恩返し ロマンスアルバム」に掲載されている、柊あおいさんのインタビューにて、「猫の恩返し」は雫が書いた物語であることが明かされています。
雫がいつこの物語を書いたのかまでは明かされていませんが、「耳をすませば」の公開が1995年、雫は15歳。
そして「猫の恩返し」の公開がそれから7年後の2002年。
小説家になるのが夢だった雫がその夢を叶え、7年後22歳で書いた作品が「猫の恩返し」という素敵な説が有力です。
「猫の恩返し」は違う作品になる予定だった?
実は「猫の恩返し」の制作は、ある会社からキャラクター作成を依頼されたことがスタートでした。
同じく「猫の恩返し ロマンスアルバム」にてこのように語られています。
「猫の恩返し」制作の経緯
- ある会社から新規テーマパーク用のキャラクター作成を依頼される
- バロン、ジジ、ムタなどを提案
- 会社側がムタを気に入り、追加で20分ほどの短編映画も発注
- ストーリーの作成を柊あおいさんに依頼
- 「バロン 猫の男爵」が完成
- しかしテーマパークの話がなくなってしまう
- そこで「バロン 猫の男爵」を原作とした「猫の恩返し」が制作される

計画中止になってしまったテーマパークが、どんなものになる予定だったのかも気になりますね(笑)
月島雫が猫の恩返しにも出演?
「耳をすませば」の月島雫を演じた本名陽子さんが、ハルのクラスメイトのチカを演じています。
ハルが猫の国からの贈り物(マタタビ)のニオイのせいで、大量のネコに追われながら学校に向かうシーンで登場しているので、声に注目してみて下さい。

© 2002 猫乃手堂・Studio Ghibli・NDHMT / 映画「猫の恩返し」より
猫の事務所は空間がゆがんでいる?
森田宏幸監督のツイッターにて、「猫の事務所」の入口の空間がゆがんでいることが明かされています。
猫の事務所は入り口で空間がゆがんでいるそうです #猫の恩返し
— 森田宏幸 (@Morita626) November 18, 2016
そう言われると、確かに外観の印象よりも中がずいぶん広いような気がします。

© 2002 猫乃手堂・Studio Ghibli・NDHMT / 映画「猫の恩返し」より

© 2002 猫乃手堂・Studio Ghibli・NDHMT / 映画「猫の恩返し」より
猫の国は死者の国だった?
実は原作「バロン 猫の男爵」では、猫の国は死んだ猫たちが行く場所として描かれています。

© 2002 猫乃手堂・Studio Ghibli・NDHMT / 映画「猫の恩返し」より
原作ではユキちゃんも死んでしまった猫とのこと。

© 2002 猫乃手堂・Studio Ghibli・NDHMT / 映画「猫の恩返し」より
また、原作者の柊あおいさんによると、猫の国には死んだ猫も生きた猫もいる設定のようです。
原作の猫の国の設定
- 猫の国は死んでしまった猫が行く場所
- 怖い場所ではなく、死んだ猫が暮らす幸せな場所
- 生きている猫も暮らしている
- 生きている猫は現実世界と猫の国を行き来できる
映画のほうでは、これらの設定は無くされたとのことですが、ハルにユキちゃんが猫の事務所について助言するシーン。
なんで直接言いに来ないの?っていう疑問が少しあったので、もしかすると、この設定に関係があるのかもしれません。
「平成狸合戦ぽんぽこ」ともリンク?
「耳をすませば」と「猫の恩返し」の繋がりについては上でお話した通りですが、実は「平成狸合戦ぽんぽこ」とも繋がりがあるという都市伝説があります。
こちらのシーンをご覧ください。

© 1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH / 映画「平成狸合戦ぽんぽこ」より

© 1995 柊あおい/集英社・Studio Ghibli・NH / 映画「耳をすませば」より
どうですか?明らかに同じ街として描かれていますよね?

実は「平成狸合戦ぽんぽこ」で狸たちが都市化から守ろうとした"多摩丘陵"が、結局都市化されてできた街が、「耳をすませば」で雫たちが暮らす"多摩ニュータウン"なのです。
そう考えてみると、平成狸合戦ぽんぽこ→耳をすませば→猫の恩返しという風に作品が繋がっていることが分かります。
「猫の恩返し」都市伝説についてのまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はジブリ映画「猫の恩返し」に関する都市伝説と裏話をご紹介しました。
作品間の繋がりや裏設定を意識して映画を見てみると、いつもとはまた違った雰囲気で作品を楽しめるかもしれません。

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